踏み込んで打つ、大腿の伸展動作

ATPトップ選手のグラウンドストロークを3次元解析を行った結果から、インパクトの前後における膝の伸展に重要な意味があることが分かりました。

膝の伸展と骨盤の回転の連動が見ることができるのです。バックスイングが完了した時点では膝の向きと骨盤の向きには明らかに違いが現れていますが、ボール をインパクトした後には膝の向きと骨盤の向きはほぼ揃っているように見えます。この時には膝が曲がった状態から伸びきった状態へと移っていることも分かり ます。

ここで実験的に曲げた膝を力強く伸ばしていく動作を行ってみれば、膝が曲げられたときに骨盤と膝の向きが違っていても、膝を伸ばすに従って膝の 向きと腰の向きが自然と揃っていくことが体感できます。ここでの膝の屈伸運動によってボディーターンが発生するとも言えるのではないでしょうか

この膝を伸ばしながらボディーターンさせるには、その前提として膝を曲げることが不可欠になってきます。旧来の指導法でよく耳にした「膝を曲げて」、 「腰を落として」という言葉は、実に的を射た表現だったのかもしれません。この言葉の裏には、膝を伸ばすようにして腰を回すという考えがあればよりよい動 作が得られることでしょう。