ラケットスイング評価

従来スポーツ選手のプレイ中の動きに関する評価は画像処理によるところが一般的でした。最近ではマイクロセンサー技術とワイヤレス通信技術によるリモートセンシング技術がスポーツ解析の分野において積極的に活用されるようになりました。スポーツ用品の開発や選手のパフォーマンス向上などを目的としてこの解析技術は役立てられています。今回はリモートセンシングによるラケットスイング評価の一例を紹介します。

ラケットに数個のセンサーとセンサーの値を読み取ってデジタルデータとしてPCへ送信するコントローラーを取り付けています。

写真。フレームに取り付けられたセンサー

写真。スローとの間に取り付けられたコントローラー

写真。センサーなどが取り付けられたラケット

このラケットを使って実際にプレーをしている間のスイングの挙動、ラケットの挙動を図ることが出来るのです。データを受け取るPCでは高度に計算処理されスイングの加速度やスイングによって起こるラケットの旋回運動の様子の他に、ボールを打球したことで起こるラケットフレームの振動やねじれまでもが分析することが可能となります。

図。スイング解析例

上の解析例ではインパクトの直前でラケットのグリップ側は減速しフレーム側が加速している様子がわかります。肩関節の旋回運動をよく発揮させたフォームでの解析結果ですが、ラケットフレーム側つまりラケットのトップ側がとても大きく加速していることがわかります。またフレームの二箇所から得られたデータからは前腕の旋回運動によるラケットの長軸を中心とした回転運動も起きているのがわかります。

インパクト後に振幅が持続しているのにも注目します。これはフレームのねじれ振動の様子が現れていると考えられます。従来のラケットの評価は静止状態で行うものが多く、今回のような動的な評価は難しいとされていました。しかし今回のようなセンサーをラケットに取り付けることで、比較的容易にラケットの評価が可能だと言ってよいでしょう。

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今回紹介した技術は当アカデミーで用いているスポーツ解析技術の一部です。この他にも科学的な解析技術を用いながら、スポーツパフォーマンス向上の研究を行なっております。研究の成果は当アカデミーで紹介する最新テニス技術「アンジーロジック」へ反映されております。オンコートのレッスンでは解析技術とアンジーロジックを使いながら科学的でかつ合理的なテニストレーニングを行なっております。