無意識に運動連鎖させるには

スポーツにおいて運動連鎖という言葉がたびたび聞かれます。たとえば足から動作を始めてそれが連鎖するように腰、肩、腕へと伝わっている様子を運動連鎖と呼ぶようです。実験でも選手の筋電図を見ることでこのことが実証されていることはテレビ番組などを通して知っている方も多いと思います。

運動連鎖というのは意識して、足、腰、肩、腕と順番に動かしているのでしょうか。実際に選手たちの意識はどうなのでしょう。先日紹介したジョコビッチ選手のテニスレッスン映像では、なんども繰り返しリラックスすることが重要であると伝えていました。リラックスと運動連鎖をつなげる事は出来るのでしょうか。ここに私が考えるテニス動作に必要な各部位での機能を身体地図上にまとめました。

他の項でも説明してきたように、大腿部、股関節、肩、上腕、手首という言葉が出てきます。それぞれの機能を正しく理解したうえで動作させるまたは適正なポジションに置くことで運動連鎖が導かれると考えています。

運動連鎖のフローを上図に示しました。大腿部の伸展から始まる運動連鎖の流れになっています。大腿部をきっかけとする動作が、それぞれ各部位を動かしそれが連鎖していくことで最終的には手首、ラケットを加速します。これらは、各部位を意識的に動かしているというよりもむしろ無意識的に動かされることで連鎖していると考えることが出来るでしょう。

大腿部の運動

なぜ大腿部つまり太ももを伸ばすと運動連鎖が始まるか、それは大腿部の筋肉の特徴に秘訣があります。大腿部の筋肉のいくつかは伸展する動作と同時に、大腿部が旋回する動作を生みます。これは大腿部から見れば骨盤を回すことと同じことになります。大腿部を伸展させることで骨盤を回転させ、骨盤から上の部位である上体そのものを大きく回転させることにつながります。このときの大腿部を伸ばすほうの足が地面にしっかりと着地していれば、なお一層力強いボディーターンが始まるはずです。


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