寒い時にボールが飛びにくいと感じるのは

気温が低下するとテニスボールの飛距離が短くなるといわれています。その理由はガットの反発力の温度変化が理由だと言われていますが、それだけではありません。テニスボール自体の柔軟性も気温の変化によって変わってくるのです。

テニスボールに使われているゴムの特性には、固体でありながらその性質がガラス状態(カチカチで非常に硬い状態)とゴム状態(ゴムのように柔軟性のある 状態)を分ける温度、ガラス転移点と呼ばれるものがあります。ゴムの種類によって分子構造によってはこのガラス転移点はそれぞれ異なるのですが、一般的に その温度は-10度~-100°のあたりにあるようです。ガラス転移点に達すると急にガラスのようにカチカチに硬くなるのではなく徐々にその硬度を変えて いくというものです。ですから冬になり気温も10度を下回り始める頃にはボールが固くなったと感じても不思議なことではありません。

また 人間の体も寒くなると体が硬くなるのはゴムに似ているとも言えるでしょう。冷えた体では十分に筋力を使えないばかりかその可動範囲も体が暖まっている時よ りもかなり狭いはずです。この状態でプレーしてもボールは十分に飛ぶことはないでしょう。またここで、飛ばないボールを無理をして飛ばそうと普段以上に力 を入れてラケットを振ってしまえば思わぬケガの原因にもなるかもしれません。

ボールが飛ばないなと感じたらまずは自分のフォームが普段よりも小さくなっていないか、体は十分に温められているか確認をしましょう。その上でガットや ボールが低温によってその飛びが短くなった分を把握して、その日の気温に合ったフォームの修正を心がけるようにしましょう。